イムノアッセイ

CA15-3

CA15-3

癌抗原15-3

CA15-3は、Polymorphic Epithelial Mucin(PEM)と呼ばれる糖蛋白質(分子量300~450kDa)であり、20アミノ酸残基の繰り返し構造を持ったポリペプチドのコアの部分と糖鎖の外殻からなっています1)

細胞膜表面に存在するポリペプチドの繰り返しと糖鎖の付加には個体差があるため、CA15-3は高度に不均一な構造を示します。

このCA15-3は乳がん組織で高頻度に発現、分泌されることが知られています。また、血清CA15-3値は、乳癌ステージの上昇とともに増加し、転移を生じた場合にもっとも増加します。従って、CA15-3は乳癌の摘出手術及び薬剤投与後の乳癌巣再発及び臨床症状悪化のフォローアップとして有用であることが知られており、おもに産婦人科領域の診断に用いられます2)

1) Hilgers J. et al.,Scand J.Clin.lab.Invest.,55(suppl221),81-86(1995)
2) Pons-Anicet D.M.F. et al.,Br.J.Cancer,55,567-569(1987)


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