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CA19-9

CA19-9

癌抗原19-9

CA19-9(Carbohydrate Antigen 19-9)は、1979年にKoprowskiらにより発見された消化器癌関連抗原です1)

CA19-9は抗原決定基としてシアリルールイスA糖鎖を持つ抗原であり、血中ではムチン型糖たん白質の形で存在しています。CA19-9は腫瘍組織以外にも膵臓、胆嚢、胎便、唾液などに含まれています。血清中CA19-9が高値を示す症例は、膵臓癌、胆道系癌、大腸癌、肝臓癌に陽性例が報告されており、特に膵臓癌、胆道系癌に多くの陽性例が認められます2)

膵臓、胆道系の悪性腫瘍の診断、治療効果の判定、及び経過観察に有効な検査として、CA19-9の測定は広く利用されています。

注意事項
※血中CA19-9濃度は、ルイス遺伝子型によって異なり、特にLe(a-b-)では殆どCA19-9が産生されません。日本人ではこのLe(a-b-)型がおよそ1割を占めるといわれており、検査結果を判断する上で注意が必要です3)

1) Koprowski H.,et al.,Somatic Cell Genetics,5,957(1979)
2)  Delvilano B. et al.,Clin.Chem.,29,549(1983)
3) 岸野 他、近畿大医誌、34(1),75-82(2009)


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