イムノアッセイ

DHEA-S

DHEA-S

デヒドロエピアンドロステロン-サルフェイト

デヒドロエピアンドロステロン-サルフェイト(DHEA-S:dehydroepiandrosterone sulfate)は副腎アンドロゲンの代表的なもので、アンドロゲンとしての生理活性は弱いですが、分泌過剰となると種々の男性化徴候を引き起こします。

クッシング症候群や多嚢胞性症候群(PCOS)でも上昇するとされています。また、先天性副腎過形成においては、多毛症や男性化症状がある21-水酸化酵素不全型、11β-水酸化酵素不全型などでは高値となり、性腺機能不全となる17α-水酸化酵素不全型では低値となるなど症型の鑑別に使われます。

半減期は6時間と長く、日内変動はありません。思春期に血中濃度が上昇した後は加齢に従い減少するため、老化との関係が指摘され、アンチエイジングの指標としても考えられています。また、DHEA-Sが動脈硬化、糖尿病、肥満などと関係するとも言われており、DHEA補充療法が肥満抑制やインスリン感受性改善などを誘導し、メタボリックシンドロームを抑制するという報告もあります1)


1) 葦田健二 柳瀬敏彦、DHEAについての基本知識、Modern Physician,27,1049-1052(2007-8)



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