TPOAｂ

抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体

抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体（TPOAｂ）は、甲状腺ホルモン合成のキーエンザイムである甲状腺ペルオキシダーゼ（TPO)に対する抗体です。TPOAｂは in vitro では細胞毒性があり、TPO活性も抑制するので、機能低下症に関連している可能性が考えられてきましたが、 in vivo では、TPOはTPOAｂが容易に近づけない濾胞細胞のapical membraneにあることから、通常の状態ではTPOAｂは病態に影響を与えないと考えられています。したがって、TPOAｂの測定意義は、甲状腺に対する自己免疫の存在を意味するもので、橋本病などの自己免疫性甲状腺疾患の診断の補助に用いられます。

※本項目は、AIA-360では測定できません。