● HPLC法によるヘモグロビンA1cの測定原理
サンプル全血はキャップピアス付きオートサンプラーで自動溶血・希釈された後、分離カラムに注入されます。
ヘモグロビンの分離には非多孔性陽イオン交換充填剤を充填した分離カラムを用います。カラム中を流れる際、種々のヘモグロビン成分は、それぞれの持つ電荷とカラム充填剤の官能基との相互作用によって分離され、プラス電荷の小さい順に溶出されます。
HLC-723シリーズでは溶出のために塩濃度の異なる3種類の溶離液が用いられます。この3種類の溶離液を一定時間で切り替えるステップワイズグラジエントを使用することにより測定時間を短縮しています。
カラムで分離されたヘモグロビン成分は波長415nmの吸光度により検出されます。
不安定型A1c(L-A1c)や修飾Hbは、このカラムにより sA1cピークと分離されますので、測定値に影響は与えません。
得られたそれぞれのヘモグロビン成分のクロマトグラムピーク面積をもとに、sA1cの%濃度を求めます。
"HLC"、"HLC-723"、"TSKgel" は日本およびその他の国における東ソー株式会社の登録商標です。
"G11"は東ソー株式会社の登録商標です。
ウインドウを閉じる