心疾患マーカー
生活習慣病や環境要因が誘発した種々の異常によって心臓のポンプ機能が低下し、末梢主要臓器の酸素需要量に見合うだけの血液量を拍出できない結果、生活機能に障害をきたした状態を心不全と総称します。心不全は無症候期間の間も病状は進行し、自覚症状が表れてからは数年で死に至る場合もあります。より早期に心機能障害を発見し、治療を開始、また治療効果の確認を行うことは生命予後、QOLの向上に欠かせません。
心不全の原因疾患の一つに心筋機能障害があげられます。心臓には冠動脈を通じて血液が流れ、栄養分や酸素が供給されています。この冠動脈が動脈硬化やプラークなどによって狭められ、十分な血液が流れなくなった状態を狭心症、さらに冠動脈が閉塞し、その先に血液が流れなくなり、心筋が壊死した状態を心筋梗塞と呼びます。ともに胸痛を伴い、迅速・的確な処理が施されないと死に至る場合があります。
診断を行う上で、かつては発症者の病状や心電図変化が頼りでしたが、加齢や糖尿病などを原因とする中枢神経系の障害は胸痛を自覚しづらいものとするほか、明確な心電図異常として現れにくい心筋梗塞症例も珍しくありません。このような場合、心筋細胞の壊死により血中に流出してくる心筋特異的な蛋白を捉えることで、より早期、確実な診断につながってきています。
詳しくは、それぞれの項目のページをご覧ください。
心不全マーカー
BNP
ANP
心筋マーカー
心筋トロポニンI
CK-MB
ミオグロビン
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心疾患関連項目