CK-MB
クレアチンキナーゼアイソザイムキット
クレアチンキナーゼ(CK)はクレアチンとクレアチンリン酸との間を触媒する酵素で、構造上2個のサブユニットからなる分子量約82,000の蛋白です。
アイソザイムとして細胞上清分画に存在するMM、MB、BBとミトコンドリアに存在するmCK(ミトコンドリアCK)の4種が知られており、MMは骨格筋に、MBは心筋に、BBは脳や平滑筋に多量に含まれることから、血清CK活性が上昇した際にはアイソザイム分析を行うことで損傷臓器がある程度推測できます。
CK-MBはMYOと同様に壊死(障害)心筋から逸脱しますが、リンパ流を介して血液中に出現するため急性心筋梗塞発症後4~6時間と、MYOから遅れて異常高値を示します。
CK-MBはMYOと比較し心筋への特異性が高く、そのピーク値は心筋壊死量とよい相関を示すので梗塞の大きさを見積もることができます。また再潅流の指標、経過中の再梗塞の検出にも有用であることが知られています。
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