HBcAb
B型肝炎ウイルスコア抗体
HBc抗体は、HBc抗原(B型肝炎ウイルスのコア部分を形成する抗原)に対する抗体で、感染の比較的早期から血中に出現し、長期間にわたり血中に存在します。一般に、低抗体価陽性ではほとんどの例が過去の感染を意味し、HBs抗体が陽性を示します。また、高抗体価陽性はHBV感染状態を意味し、ほとんどの場合HBs抗原が陽性を示します。
なお、HBV感染状態であってもHBs抗原の産生量が少なくHBs抗原が検出されない場合もありますので、HBs抗原陰性であってもHBc抗体陽性であれば、HBV感染の可能性があります。
※一般に、200倍希釈検体を測定して90%以上のインヒビション%(INH%)を示した場合には、高抗体価陽性と判断されます1)。
1) 小坂 他、HBV感染と予防対策、医学のあゆみ、151,881-885(1989)
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