GH
ヒト成長ホルモン
ヒト成長ホルモン(hGH:Human Growth Hormone)は、脳下垂体前葉から分泌される直鎖ポリペプチドで、アミノ酸191個よりなる分子量約2万2千の単量体の形で存在します。
hGHは個体の発育や成長、(骨成長、蛋白合成、細胞増殖)に不可欠で、その分泌はソマトスタチンとhGH放出ホルモン(GHRH)によって調節されています。
末端肥大症や下垂体性巨人症ではGHが高値を示し、GH産生腺腫を病因とするGHの過剰分泌によるものが多いとされています。また下垂体機能低下症では通常GHが低値を示します。これらの診断にはインスリン、アルギニン、グルカゴン等の負荷試験による血中GHレベルの変動測定が一般的に行われます1)。
1)藤田拓男 編:エッセンシャル内分泌.代謝病学、医歯薬出版(1986)
注意事項
※財団法人 成長科学協会の検討により、国内ではGHの測定値を標準化する事となり、2005年4月から、各メーカー一斉に同一標準品(WHO 2nd IS 98/574:リコンビナント)に準拠しました。
詳しくは(財)生長科学協会ホームページ
http://www.fgs.or.jp/public/index.html (外部へリンクします)
をご参照ください。
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