イムノアッセイ

プロラクチン

PRL

プロラクチン

PRL(プロラクチン)は198個のアミノ酸からなる分子量約22,000の蛋白ホルモンで下垂体前葉から分泌されており、分泌刺激因子としてTRHが、分泌抑制因子として主にドーパミンが知られています。PRLの生理作用としては、妊娠中は乳腺の発達に寄与し、産褥期には乳汁の産生を促します。しかし、その他の時期にPRLの分泌が亢進する高PRL血症では、乳汁漏出症状が観察されたり、排卵が抑制されて無月経が起こるなどの不妊原因となる場合もあります。また、男性においては、性欲減退、インポテンス、乏精子症などの原因となります。高PRL血症の原因疾患としては、プロラクチノーマなどのPRL産生腫瘍の他、薬剤の服用に伴うものもあります。

PRLの測定は、このような高PRL血症の診断、治療効果の判定に用いられます。また、PRLの分泌を刺激するTRHを投与して血中PRL値の上昇を観察する検査(TRH負荷試験)は、潜在性高PRL血症の診断に有用です。


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