イムノアッセイ

PSA

PSAⅡ

前立腺特異抗原

前立腺癌は西欧諸国ではもっとも発生頻度の高い悪性腫瘍の一つで、米国の男性において死亡率では肺がんに次いで第二位、罹患率では第一位を占めています。わが国でも、近年悪性腫瘍の中でも最も高い増加傾向を示しています。この要因は日本の高齢者人口の増加や食習慣の欧米化などが考えられています。

前立腺癌の診断・治療において、前立腺特異抗原(PSA:Prostate Specific Antigen)はその名の通り前立腺の組織特異抗原であり、その臨床的意義の重要性と有用性という点から見れば他臓器癌の腫瘍マーカーでは類を見ません1)

前立腺癌は自覚症状が出るまで時間がかかることが多く、症状が出る前に癌を発見することが非常に大切で、そのためには検診などで定期的にPSA検査を受けることが重要です。特に近年、PSAの前立腺癌検診の一次スクリーニングにおける有用性が証明されるにつれ、PSAによる前立腺癌検診(PSA検診)がわが国で広く行われるようになってきました。

また、前立腺癌の治療に前立腺の摘出手術を伴うこともあり、再発や転移などのフォローアップにPSA検査が用いられています。この目的ではわずかな上昇を捉えるために、PSA検査の高感度化が求められています。

1) 荒井陽一;日泌尿会誌,85,1575(1994)



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前立腺がん検診の意義と今後(The Medica & Test Journalシリーズ企画)

PSA検診受診の手引き (財)前立腺研究財団


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